「心ひとつに」
13年目を迎える私の青年会議所活動。「心ひとつに」という言葉は、常に私の心に掲げてきた言葉です。私が青年会議所に入会した当初、知らない人ばかりの中で仲間を作りたいと思いました。そのためには、相手を知ることや理解することからはじめ、相手に心を寄せることが重要だと思い、思いやりの心を大切に、青年会議所活動を行ってまいりました。そして、私が委員長を引き受ける際にメンバーで一致団結したいと思いテーマとして掲げた言葉が「心ひとつに」でした。委員長を経験した1年間、そして今日まで先輩に導かれ、同期に支えられ、後輩たちに助けられ活動を続けることができました。青年会議所活動には仲間が必要です。小松青年会議所メンバーが「心ひとつに」しなければ事業を実施することも効果を出すことも結果を出すことも出来ないでしょう。一人で行動を起こすことは誰しもが不安を持ちます。しかし、私たちには共に行動を起こせる仲間がいます。「心ひとつに」挑戦していくことで地域の未来、そして私たちの未来を創っていきましょう。
公益社団法人小松青年会議所
第67代理事長
南井 侑貴
<創発+から70周年に向けて>
創発とは、内部からの一人ひとりの行動が大きなうねりとなり、想像を超える大きな運動となることです。さらにトップダウンの指示だけではなくボトムアップ、上下からの働きかけによって多様性が重なり合い、予期せぬ新しい方向性を得られることを言います。能動的な個が他者を巻き込み、その集合体が多く作られれば互いに「共鳴」「相互進化」し、アクティブコンソーシアムは実現します。このアクティブコンソーシアムの連携をさらに活性化し、小松青年会議所がハブとなり、「成長」「共創」「広報」の3つのアクションプランのもと、70周年に向けて行動してまいります。
<創発するための成長>
<創発するための成長>
今の小松青年会議所に魅力を感じますか?
何のために活動しているか理解していますか?
JAYCEEとしての誇りを持っていますか?
組織において規律を守り仲間との調和を図ることは成果を上げるために不可欠な要素の一つです。青年会議所には理念や使命、目的があります。私たちは青年会議所の理念を今一度見つめ直し、メンバー一人ひとりが考えて行動していかなくてはいけません。2022年JCI Mission、JCI Visionが改定されJCI Missionでは「リーダーシップの開発と成長の機会」をいかに重視しているかを再定義され、「JCIは変化する世界に対応するリーダーを育成する組織である」ということがより明確に示されました。会員減少が続く中でメンバー一人ひとりがリーダーシップを発揮し、青年会議所に入会していることを誇りに思えることが必要です。JCI Visionでは青年会議所がより世界的なネットワークを形成し、影響力のある組織であるべきだと示されました。私たちが自身のために何をもって青年会議所活動を行っているのか、自身以外の何のために青年会議所活動を行っているのかを考えていきましょう。また、新型コロナウイルスの影響で活動やメンバーとの交流が大きく変化した約3年間。青年会議所としてあるべき姿や行動が引き継げなかったという現状があります。このままの状態で活動を行うことで、組織がどう変わっていくのか、組織として周りからどう見られていくのかを考えないといけません。今一度、青年会議所の理念を理解すること、そして、JAYCEEとしての資質を向上させることで心ひとつになり、地域のリーダーとして成長することが出来ます。
<共創するまちづくり>
まちづくりとは、地域をよくしたいという想いを共有することから始まります。他団体との共創はこれまで気付かなかった発想や新しい視点をもってまちづくりを行うことが出来ます。
私たちが住まう小松市は2030年に総人口10万人を下回るという予測が総務省の将来推計人口で発表されています。地域を持続させていくためには定住促進をしていく必要があります。そのため、Uターンや県内外からのIターンの促進が必要となり、住みよさや利便性等を県内外に地域をPRしていかなくてはいけません。3月16日に北陸新幹線小松駅が開業します。小松市は小松駅と小松空港までの距離が約5㎞圏内と日本でも数少ないまちです。この利便性を活かし、移住定住の促進に繋がるようPRが小松駅だけにならないように私たちは小松空港にフォーカスを当てた事業を展開してまいります。
<創発+ひとづくり>
地域の未来を担う子どもたちは、希望と可能性に満ちた貴重な存在です。私はこの地域が今以上に輝いていきいきとしたまちになってほしいと思います。
地域が輝くためには、高校生や大学生が積極的に地域のコミュニティ活動に参加し、地域のためにアイデアを出してもらう必要があります。地域に多くの若き能動的なリーダーの創出が輝く地域の創出に繋がります。
今年度私たちは、地域の若者に対して「夢を持つことの大切さ」を学ぶことのできる事業を実施します。日本の若者は将来に希望を持たない割合が高い統計が意識調査で出ています。持続可能な地域をつくるためには世代交代が重要であり、次の世代を担う若者が希望をもってもらわなければ地域の存続も危うくなります。地域のためにも若者に「夢を持つことの大切さ」を学んでもらい若者がいきいきと地域と関わっていけるようにしていきたいと思います。
<創発+広報>
青年会議所活動の広報についてはこれまでも冊子やホームページ、SNS等で発信してまいりました。今年度はこれに合わせて誰と広報していくかを意識していきたいと思います。創発+アクティブコンソーシアムを実現させるため、他団体や企業と広報を意識した事業を展開していく必要があります。青年会議所から発信するだけではなく、協同で事業を展開し、共に発信することでこれまで届かなかった先にまで「他団体・企業の価値」「青年会議所の価値」を伝えることが出来ます。青年会議所の価値を多方面に発信することは会員の拡大にも繋がります。
60周年ビジョン創発+アクティブコンソーシアムから65周年アクションプラン「成長」青年会議所の理念や目的を改めてメンバーが学びメンバー全員が同じ方向を目指し組織力の向上を目指します。「共創」メンバーと地域住民、地域団体が共に学び創り出す事業を行います。「広報」時代に合った広報活動の実施、価値の発信。活動をわかりやすく伝えます。「成長」「共創」「広報」この3つの基盤で更に進化させていきます。67年目を迎える本年、創発+のこれまでの歩みを振り返りながら70周年新ビジョンに向けた新たな取組み、価値観、理念を共有し進めてまいります。
<共に歩む仲間を増やす>
近年、小松青年会議所の会員数は減少しています。会員数は組織運営の為だけではなく、事業構築、発信力、波及効果など、私たちが主になっている活動のすべての源です。私たちが地域の調査、研究を重ね、このまちを良くしたいと考える青年を一人でも多く仲間として迎え入れることが一番大切です。地域に貢献したい、発展させたいと想う人材は必ず存在します。一人でも多く同じ志を共有し、地域社会に貢献できるよう共に歩んでまいります。
<南加賀の連携>
2001年小松・加賀・山中の青年会議所3団体で南加賀3LOM協議会が設立され、2010年に南加賀協議会と組織の形は変わりましたが南加賀の地域の発展のために互いの個性を認め合い、連携を進め、小松と加賀の心をひとつに絆を深めていきたいと思います。
<韓国JCI衿川との民間外交>
JCI衿川との友情は1987年にはじまり長きに渡り絆を深めてきました。これまで多くの先輩方が互いに訪問し合い、熱い友情を育んできました。私たちの国境を越えた友情は本年も変わりません。新たに改定されたJCI Visionでも示された国際的なネットワークの形成にもこの関係性は重要であります。今年度もJCI衿川との絆を深める事業を計画してまいります。
むすびに
「人との縁は人生においてのかけがえのないものだから出会った仲間を大切にしなさい。」小さいころから何度も父に教えられてきた言葉です。笑顔を大切に人との接し方に思いやりを心がけてきました。
仕事やプライベートにおいて壁の大きさは人それぞれですが誰もが壁にぶつかる時があります。私も青年会議所に入会して様々な役職を経験し、多くの壁にぶつかり悩み、その度にたくさんの人に助けてもらいました。熱い想いで起こす行動は必ず誰かに伝わりその想いは伝播していくと私は思います。今まで一緒に活動してきた仲間は今後の人生においてもかけがえのない仲間だと思っています。
これから先ぶつかった壁を超えることが困難であったとしても、何事にも挑戦することに意味があり、前向きに、その中で出会った縁を大切に感謝の気持ちを忘れず行動してまいりたいと思います。
2024年は小松青年会議所メンバーが熱い想いで挑戦し、絆を深める一年になることを願って。
心をひとつにしよう
壁はみんなで乗り越えられる
共に歩もう
私たちJAYCEEは未来を変えることができる
公益社団法人小松青年会議所
第67代理事長
南井 侑貴
組織
Organization
2024年理事メンバー
理事長:南井 侑貴
直前理事長:小野森 貴大
副理事長:山本 幸宗
副理事長:村元 淑徳
専務理事:東本 大志
財務・公益審査担当理事:本 晃大
特任理事:道券 悠一
総務委員会室長:宮内 淳
総務委員会委員長:佐々木 一真
地域創発委員会委員長:今出 圭亮
事務局長:二木 春樹
監事:深田 哲平
監事:宮竹 皓一