理事長所信

2017年度(公社)小松青年会議所 理事長所信

 
理 事 長   押 野 了 享

創立60周年を迎えるにあたり

 1958年、この地域を担う33名の若者たちが集結し「自己の修練と社会への奉仕、相互の親睦」を目的とする設立趣意書に基づき小松青年会議所が設立されました。そして本年、公益社団法人小松青年会議所は設立趣意書を旨に先人たちが連綿と運動をされてきたお蔭をもちまして、創立60周年を迎えることができました。これも偏に設立当初から現在に至るまで、先人たちが築き上げてきた努力の賜物であると感謝いたしております。その感謝と敬意の念を表現すべく創立60周年記念式典を盛大に開催させていただきます。その式典の中において、昨年度60周年準備委員会にて、創立50周年に発表されましたビジョン“空都(KUTO)”の事業検証をされ、その結果をもとに今後我々が取り組まなくてはならない方向性を、新ビジョン“アクティブコンソーシアムこまつ”として示させていただきます。また、記念講演や記念事業におきましては新ビジョン“アクティブコンソーシアムこまつ”の出発点となることを旨とし最大限の効果を発揮できるよう尽力いたします。また、本年は、この新ビジョン“アクティブコンソーシアムこまつ”を実現していくための指針「アクションプラン」の策定をしてまいります。
 

アクティブコンソーシアムこまつに向けて

 こまつを取り巻く環境は日々変化を遂げています。それに伴い地域社会における課題も変化しています。その時々の課題を解決していくためには、我々が率先して行動を起こすことが不可欠です。先人たちへの感謝の心と地域への郷土愛を持ち、未来へ希望を見出せる人材の育成が必要であり、我々が率先して行動し、誇りある未来を見出すことができる人材の育成に努めます。子供たちが持っている無限の可能性を引き出すことができる事業、若者が率先して行動することができる事業を展開することにより、市民一人ひとりが自ら積極的に行動を起こし、互いにこの地域の原動力となることで、他に誇れるまち“アクティブコンソーシアムこまつ”が実現すると確信いたします。

 

魅力あるこまつの発信

 昨年度小松市の「珠玉と歩む物語小松~時の流れの中で磨き上げた石文化~」が日本遺産に登録されました。また、歌舞伎「勧進帳」でも有名な安宅関。白山信仰の拠点の一つでもある那谷寺。資源豊かな自然の数々。その他にも我々が住まうこまつには先人たちが築き上げてきた魅力が多く存在しています。その誇りある魅力を発信するには、まず我々メンバー一人ひとりがその魅力に価値を見出し、郷土愛を持つことが重要であると考えます。そして、その魅力の発信ができる事業を展開することにより、こまつの魅力を最大限発信することができると確信いたします。

 

仲間の創出

 我々小松青年会議所はどのような団体なのでしょう。それは、全世界117か国4,780か所の地域で活動する団体の一つであり、そして全世界の現役会員数は約162,000人と多くの青年が志を持って活動している団体です。この国際団体の一員として活動するということは、自らが行動を起こせば、その人々との交流を通して様々なノウハウを習得する機会を創出できるということでもあります。この地域を変化させ、石川、北陸、延いては日本を変化させるのは、一人ひとりの行動の積み重ねではないでしょうか。我々が目指す「明るい豊かな地域」の実現には、明るく積極的な人や地道にコツコツと築き上げることのできる人等、様々な人材の増加が必要と私は考えます。「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言うことわざがありますが、我々の目的の一つにも「自己の修練」というものがあります。何故なら、知識・技術・忍耐という経験は、後から得るよりも早く兼ね備えるほうが良いことは言うまでもないからです。様々なノウハウを得、自己の成長の場を共に分かち合えるメンバーを数多く創出することが、より良い団体の創造となり、延いては、「明るい豊かな地域」の実現へつながると確信いたします。

 

地域との協働

 我々が公益社団法人として、より地域に必要とされ貢献できる団体となるためには、一法人として活動するのではなく、行政・諸団体・企業・市民・学校等と緊密な連携を取って協働する必要があると考えます。そのためには、あらゆる運動の場面において常に外部の協力者を意識すると共に、諸団体への協力を積極的に行い、信頼を得ていく必要があるのではないでしょうか。また、組織だけでなく小松青年会議所メンバー一人ひとりが信頼に足る人物へと成長する必要もあります。青年会議所にはそのために、JCプロトコルと呼ばれる「決まり事」、即ち、JAYCEEとして守るべき行動規範、流儀・作法があり、セレモニーや席次、服装といった具体的なものから、各役職の責務といった組織論、精神論まで、幅広いルールがあります。信頼を得るため、これらの、品格ある身だしなみやコミュニケーション能力、厳粛で合理的な会議や行事の運営といった物事の進め方などを身に着ける必要もあると考えます。

 

会員資質の向上

 一人ひとりの成長がこの地域の成長につながることは先に述べた通りでありますが、自己の成長をどのようにして育むかを考えるにあたり、現在の小松青年会議所メンバーは意欲・経験・能力が各々に違うと感じています。だからと言って一人ひとりが同じ経験をし、同じ能力を持つ必要性があるとは思いません。メンバー一人ひとりに合った個性を伸ばせられるような事業を展開し、資質向上の機会を提供できるよう努めます。また、社会人として、JAYCEEとして身につけなければならない事柄を、理事研修会、並びにアカデミー事業を通じ、先人たちから連綿と受け継いできた精神と共に徹底できるよう努めます。

 

姉妹JCとの交流

 本年は韓国ソウル衿川JCと姉妹提携を締結してから30年目の節目に当たります。今日まで毎年双方で訪韓・来日と友情を深めてきました。周年の年には韓国ソウル衿川JCへ子供たちとの交流事業を開催されてきましたが、60周年の本年におきましても子供たちの交流事業を開催させていただきます。国際交流の機会を創出するため、韓国ソウル衿川JCとの交流を密にしてまいります。また、今年は60周年という節目の年を迎える時だからこそ、新たなる友好JC締結に向け他の青年会議所との交流を図り、締結に向け行動してまいります。


南加賀協議会との連携

 こまつのみならず広域的な地域の未来への創造を実現していくために南加賀協議会と連携を強固にしてまいります。普段交わることのできない他のLOMメンバーとの交流や、こまつエリアだけではない行政・諸団体との連携を通し、単独ではできないスケールでの運動を展開することで、広域的な地域の発展へ寄与することができるでしょう。また、普段気付いていない南加賀地域の魅力や課題を発見することで、今後のこまつ地域を考えるうえで良い機会となります。そして、これまで築いてきたメンバー同士の友情がより深まると共に、他のLOMメンバーとの友情も得ることができ、自力の発展につながるものと確信いたします。

 

あとがき

 様々な事柄を判断するうえで正しいこととはどういうことなのでしょうか。人は皆、一人ひとり考え方や価値観を持っていて、一人ひとりの判断基準があります。今日の世の中は「民主主義と人権」を重んじる時代であります。しかしながら、大多数の人が良いと考えても、本当にそれが正解とは限りません。わたくし達の取り巻く環境は日々変化しています。それは言わば価値観も変化するということなのであります。昔から「今の若い者は…」とよく耳にしましたが、それは環境の変化に伴う価値観のずれではないでしょうか。一方的な価値観の当てはめや押しつけを行うことは、その人の命(個性)を考え、見つめているのではなく、当てはめる者の基準評価を考えていることに過ぎないのではないでしょうか。勉強ができなくても、運動ができなくても、障害があったとしても、よいではないか。平等とはみんなが一緒ということではありません。一人ひとりの個性を認めるということが命の平等ということではないでしょうか。わたくし達が真の命を見つめ、全ての物事が支えあって生かされている命であることに気付いたとき、本当に感謝(ありがとう)と素直に思えることができるのではないでしょうか。
 

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